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特定非営利活動法人 FCコラソン設立のご挨拶
平成16年4月吉日
皆様方におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。また、日ごろから大変お世話になり感謝申し上げます。
さて、このほど私共FCコラソンは、さらなる発展のため平成16年2月4日に特定非営利活動法人FCコラソンとして登記し、再スタートいたしましたことをご報告申し上げますと共にその設立にあたり改めてご挨拶申し上げる次第です。
約12年間、個人事業FCコラソンは、地域に根ざしたクラブ、サッカー活動されているお子さんだけと考えず、ご家族すべてがクラブ員という視点でメンバーシップを重視してきました。それは「小さくても一体感のあるクラブ。」という目標があったからです。それによりサッカーの競技力向上を含め一定の成果が収まり、少しずつ愛されるクラブとなったのではないかと自負しております。しかしながら、個人事業としてのクラブ形態は社会的信用に乏しく、営利団体として見られる、あるいは閉鎖的な印象を与えるような側面があり、私自身の設立当初のイメージ、「多世代にわたってサッカーを楽しめる環境作り」とは多少かけ離れたものがあったことも事実です。また、経営面では毎年クラブ員の方々の人数でクラブの経営規模が決定されることで、人件費の増大、施設、備品の充実には対応が仕切れなくなってきておりました。すなわち、サッカーの指導だけを考えますとスタッフの充実、そして指導力を生かせる適正な指導人数と心がけてきましたが、本来はより多くのクラブ員数が経営の安定につながるわけで、その経営と指導現場の矛盾に対応することが年々難しくなってきておりました。加えてメンバーシップを大切にするために「スクール形式」の指導体制をかたくなに導入しないようにしてきました。また、施設に対する使用料、あるいは施設を借用することそのものに制限があるなど一言で「社会体育」、またそれが重要であることも近年言われながらもFCコラソンの存在は客観的に見たときに、まだまだ社会的に認知された団体とは言い難いと思われました。また、有限会社、株式会社など規模的に考えても、資産的に考えても自分の考え方には合っておりませんでした。
もちろんNPO法が制定されてからもすぐには飛びつかなかったのは、制定後見直しが行なわれる可能性が示唆されていて現状に見合う形かどうか模索していたからでもあります。FCコラソンの許容量、機動力にあったものなのかどうか見極めるのには時間がかかりました。
その中で、一昨年ほど前から県内でも特定非営利活動法人に組織再編するサッカークラブも多く、情報を交換するうちに心の準備が少しずつ整ってきました。そして決定的な出来事は、平成13年度から公益事業と位置づけている一般男性対象の「おやじサッカー」、一般女性対象の「ママイ」の「メンバーシップではないサッカー教室」が発端でした。もちろん活動されている方のお子さんがクラブ員である方がほとんどである以上、メンバーシップの延長あるいはメンバーシップそのものでもあったわけですが、子どもたちと同じように大人も「気軽に新しいこと、好きなことにチャレンジできる環境づくり」が一定の成果が上がったことは「小さなプライベートクラブ」から少しずつ「新しい価値観をもったクラブ」への移行に弾みを持たせてくれました。そして個人事業として抱えてきた限界、様々な問題点あるいは社会に対する疑問を少しでも解決、対処するには、現行の形ではなく特定非営利活動法人になることで地域社会全体での取り組みに広げ、子どもたちの育成やスポーツ、芸術活動の促進ができないかと思ったわけです。
また、15年度のトップチームを組織できたことで大まかにコラソンという「わが家」が形作られた感触を持ち、小規模クラブで構わないのですが「みんなのクラブ」という姿勢を明確に示して現在のクラブ員の皆様をはじめOBの方々のためにも組織再編すべく法人設立に向けての準備を開始しました。
そのNPO法の中で、私共のこれまでの活動を、認可される17分野の活動に当てはめた時に「学術、文化、芸術またはスポーツの振興を図る活動」に該当することがわかりました。サッカー、フットサルを中心としたスポーツに限定するだけでなく芸術分野にも広くアプローチできることがわかったわけです。これは、なかなか理解されない面ですが、すばらしい一つのスポーツを理解するためには、そのスポーツを実際にやることが一番よいことに間違いありません。しかし、それに関連した情報を得る、あるいは違った側面から視ることでそのスポーツをもっと好きになることもたくさんあるのではないかと考えています。心躍るようなすばらしい音楽、心を打つ写真、感動的な講演などの芸術活動は、今目の前に展開している私たちのサッカーにも密接にリンクしていると考えています。それぞれの表現力が高ければ高いほど、そのスポーツ、芸術の相互の価値観が高まることでしょう。すなわちそれがコミュニケーション・ツールであることで多くの方々に広がり、より豊かな精神性、生活をもたらすと信じています。
こうして多くの方のご尽力のおかげをもちまして特定非営利活動法人FCコラソンを設立させていただき、これまでのすべての問題や新たな可能性に向かって責務を持って再スタートいたしました。もちろん、法人になりましても現行のメンバーシップは公益性ありと位置付け、さらにみなさまの生活を活力あるものにしていきたいと思っております。
そして今後もみなさまの活動が社会体育の先駆者的活動であり、クラブ全体を考えていただくことが地域全体への活性化につながるとご理解いただきたく思います。
「(サッカー、フットサルを中心とした)スポーツや芸術がある喜びをすべての方へ」
これからもよろしくお願いします。特定非営利活動法人FCコラソン
理事長 工藤 修一
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